第86回教育実際指導研究会 開催決定!

教育実際指導研究会とは、毎年2月に本校の研究を子どもたちの学ぶ姿を通して公開し、参加者の方々と共によりよい教育のあり方について議論する研究会です。

ともに学ぶ(イベント情報)

毎年2月に開催される公開研究会に関する情報はこちらから。

本校の研究活動について紹介します。

本校の教育実践を書籍にまとめました。注文される方はこちらから。

NPO法人 お茶の水児童教育研究会とは・・・

 この法人は、学校教育・児童教育に関心をもつ人たちのための団体です。

 学校の枠組みを越えて、児童の教育に関心のある市民が、初等教育に関わる者と一緒に、初等教育に関する理論や実践を交流するために作られました。初等教育の理論や実践の調査・研究を、協同研究を交えながら進めることで、我が国の初等教育の改善・進歩に寄与することを目的としています。多くの方々が「初等教育のあり方」について考えることが教室の明日につながります。皆様の声をお待ちしています 。

代表挨拶

児童教育の未来を担うお茶の水児童教育研究会

 毎年2月にお茶の水女子大学附属小学校で行われる、教育実践指導研究会には、大勢の児童教育関係者が参加されています。私もこれまで共同研究者として参加してきましたが、そうした経験を通して、本校の教育実践の魅力について感じたものがあります。

 ひとつは、授業を実践する教員の研鑽の成果である高い力量です。定期的に行われる校内授業研究会では、小学校の教員や関連分野の大学教員のみならず学外の先生方に授業を公開しています。そして授業後には、授業のレイアウトや発問の意図などについて、鋭いコメントが寄せられる授業検討会をもっています。さらに一年間追究した知見を、公開研究会で授業に完成させて公開することが求められています。こうした緊張感が、常に自身の力量を把握し改善する教師文化を育んでいます。もうひとつは、授業時の児童の姿にあります。附属小学校の授業は静謐ではありません。教師の発問に触発された児童たちの声に溢れています。その声は、友人の意見に耳を傾け、その意見の根拠を理解し、自分の思考を表わしたものであります。他者とともに思考する姿勢が身についていることを現しています。

 お茶の水女子大学附属小学校は、これまで「小学校における『公共性』を育むシティズンシップ教育」の研究に取り組み、授業改善や教師の力量形成の指針を提示してきました。平成27年度からは、文部科学省の研究開発指定を受け、「てつがく」科の新設を中心に教育課程や授業改善に取り組んできました。これらの研究目的として、民主的な社会を支える市民の一員として、自己と他者との関わり方を問い続ける市民性の育成があります。また、異質な他者とともに学ぶことをベースに「てつがくすること」を通して、他者と協働しながら問い直し、考え続けていく学びの姿を大切にしてきました。平成31年度からは社会の変化と主体的に向き合う市民を育成するため、自ら学びを構想し、主体的に学ぶ新領域『てつがく創造活動』を中核に据えた教育課程の研究開発を行い、他教科も含めた教育課程全体で「メタ認知スキル」や「社会情意的スキル」といった資質・能力の育成をはかる研究開発を行うことになります。

 本研究会の活動が児童教育に携わる方々に届き、教育実践において豊かな実りを生むきっかけになることを切望しています。 


NPO法人お茶の水児童研究会代表

       お茶の水女子大学附属小学校 校長

小松 祐子(お茶の水女子大学 教授)


団体概要

団 体 名: 特定非営利活動法人 お茶の水児童教育研究会

本   部: 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1 >MAP・ACCESS

設立年月日: 2004年12月5日